3月某日 道化師の蝶 続き
飛行機の中で読む本を飛行機の中で読んだ「道化師の蝶」ですが、得票が達しなかったのに芥川賞を受賞したといういわくつきの作品です。同時受賞の「共食い」はグロテスクですがこれに比べると普通の小説です。では同時進行でいくつかの話が展開する道化師の蝶は、何を言いたいのか?鍵は作者の円城塔が物理の研究者だということです。
これからは私の私見です。現在北大構内に居る利点で、某教授のゼミを聴講したとき、多次元の説明があり、3次元までは現実の世界なので理解できるが、その上の次元は、回転軸であったり、時間軸であったりする。例えば3次元では混沌とした景色でも、回転軸の4次元の世界だと、自分自身がフィギュアスケートのように回転すれば、整然とした景色が見えてくる・・・・これだと思いました。
つまり多次元の世界を作者は3次元で著しているからさっぱり分からない。これを多次元で
見れば、きちんとした小説になるのでしょう。
いままでにない試みで、その発想が受賞に値するのでしょうが、さて多次元でのこの小説の
読み方がまだ私には分からない。また飛行機に乗ったときに読み返してみますか。
4月某日 ピーチで関西へ
LCC(LowCostCarrier)ピーチを利用して関西へ出張してきました。キャンセル不可、欠航でも振替便なしの条件ですが、今回は千歳ー関空往復で1万7600円、何と千歳ー羽田の片道より安いのです!1回は乗ってみなければ分からないと、1週間前では無理かなと思いつつNETで確認したところ、全て空席ありで、少々不安を感じましたが予約してーーー結果は問題ありませんでした。座席の狭さも許容範囲ですし、帰りは日航ホテル内でゆったりと搭乗手続きし、バスでゲートを通り搭乗するという方式です。関西ではピーチへの歓迎ムードが感じられました。これで、関西へのアクセスが活性化し経済発展にもつながるのではとすら思えました。仕事先での写真ですが、相生の日本最大の加速器スプリング8と直線加速器サクラです。私のカメラでは両方視野に入れると、迫力が乏しいですね。
やはり実物を見るのが一番。
5月某日 親不孝の親爺逝く
ラグビー仲間でもある居酒屋「親不孝」の親爺こと村瀬拳さんが急逝し、お別れ会が開催されました。村上水軍の末裔で、航海中のため親の死に目に会えなかったことから、陸に上がり「親不孝」という店を札幌市豊平に開き、相撲にラグビーに巨体を揺るがせて活躍してくれました。
当日は故人の交際の広さを表すかのように多数詰めかけ、閉店となる店を惜しみつつ万事に規格外だった親爺を偲びました。